マウスピース矯正とインビザラインの違いって?ワイヤー矯正との違いについても解説

25 7月 2024

マウスピース矯正、インビザラインは、ともに透明で取り外し可能なマウスピース(アライナー)を使用して歯並びを整える方法です。

この治療法は、それぞれ見た目が目立たず、快適に装着できる点が特徴です。

しかし、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。またワイヤー矯正との違いも見ていきましょう。

 

マウスピース矯正とインビザラインの特徴・違いについて

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正は歯列矯正治療の一つです。従来の金属ブラケットやワイヤーを使用した矯正治療とは異なり、歯科医師によって設計された透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯並びを整える治療です。

以下にその特徴と利点を挙げます。

(1)プラスチック製で透明なため、他人に目立ちにくく、見た目が自然です。

(2)患者さんの口腔内の印象(歯型)を採り、それをもとに歯科医師が個々の治療計画に合わせたマウスピースを製作します。このマウスピースは交換していくことで歯を徐々に移動させるよう設計されています。

(3)食事や歯磨きの際にマウスピースを外すことができます。これにより、口の中が清潔に維持できます。

(4)金属ブラケットやワイヤーを使用した従来の矯正治療と比較して、舌や頰粘膜の摩擦や痛みが少なく、快適に治療を受けることができます。

(5)マウスピース矯正は軽度の歯並びの修正に適しています。

 

マウスピース矯正とインビザラインの違いとは

インビザラインは、マウスピース矯正の一つです。マウスピース矯正と特徴は重なる部分が多いですが、以下で違いについて解説します。

(1)製造方法

マウスピース矯正は一般的に歯科医師が口腔内の印象(歯型)を採ってから製作します。

一方でインビザラインは、口腔内スキャナーを使用して歯並びの情報を取得し、マウスピースを製作します。

(2)目的

マウスピース矯正は、軽度の歯並びの修正、歯の回転、歯の動きを少しずつ調整するような症例に適しています。

インビザラインは他のマウスピース矯正では対応できないような難易度の高い症例に使われますが、それでもワイヤー矯正ほど強い力をかけられるわけではありません。

(3)治療期間と頻度

・マウスピース矯正は週に1回程度、新しいマウスピースに交換していきます。そして定期的な歯科医師による確認が必要です。

インビザラインでは、治療の進行に応じて、約2週間ごとに新しいマウスピースに交換します。

・それぞれ治療全体の期間は症例によって異なりますが、通常は数カ月から数年かかることがあります。

(4)費用

インビザラインは特許を取得している関係や難易度の高い症例に用いられる傾向があることから、費用は比較的高価になります。

マウスピース矯正は、インビザラインと比較してかなり安価であることがほとんどです。

 

 

マウスピース矯正はワイヤー矯正とどう違うの?

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い

マウスピース矯正とワイヤー矯正(金属ブラケット矯正)にはどのような違いがあるのでしょうか?

それぞれの違いについて解説します。

(1)装置の形状と材質

マウスピース矯正は透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)を使用します。これは歯全体にフィットする形状になっており、目立ちにくいです。

ワイヤー矯正はメタルブラケットとワイヤーからなる装置を使用します。ブラケットは歯の表面に接着し、ワイヤーで結んで、ワイヤーの力などを利用して歯を移動させます。

(2)取り外しができるか

マウスピース矯正は取り外し可能なため、食事や歯磨きの際に外すことができます。ただし、治療効果を保つため、装着時間は1日20時間以上が推奨されます。

一方ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーが歯に接着されているため、日常生活で取り外すことはできません。

(3)快適性と見た目

マウスピース矯正はプラスチック製で滑らかな表面のマウスピースを使います。口の中での摩擦や痛みが少ないです。また透明なので、見た目は自然で気付かれにくいです。

一方ワイヤー矯正では、初期の装着時や調整時には、ブラケットやワイヤーが頰粘膜や舌に摩擦を引き起こし、口内炎を起こすこともあります。また金属のブラケットが目立ち、装着していることが気付かれやすいでしょう。

(4)治療期間と調整頻度

マウスピース矯正は週に1回程度、新しいマウスピースに交換していきます。治療の進行に応じて歯科医師による調整が必要です。

ワイヤー矯正ではブラケットやワイヤーの調整が必要な場合があり、定期的に歯科医院を訪れて調整を受ける必要があります。

(5)対応できる症例の幅

マウスピース矯正は、歯並びの修正の程度が軽度から中等度の症例に向いています。しかし、歯の移動量が多い、複雑な移動が必要な症例は、ワイヤー矯正が必要になってきます。

これらの違いにより、患者の個別の状況や治療の目的に応じて、マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらが適しているかが決定されます。

 

ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正(金属ブラケット矯正)にはいくつかのデメリットがあります。

(1)見た目が目立つ

ブラケットやワイヤーは金属製であり、口の中で目立ちます。特に前歯部分に装着する場合、見た目が気になることがあります。

(2)摩擦による不快感

ブラケットやワイヤーが口腔内にあるため、口の中で摩擦や痛みを引き起こすことがあります。特に初期の装着時や調整時に不快感が強くなることがあります。

(3)食事内容の制限

ワイヤーやブラケットが口の中にあるため、硬い食べ物や粘着性のある食べ物で矯正装置が破壊されるリスクがあります。そのためガムやせんべいなどは、食べないか食べる際に十分な注意を要することが求められるでしょう。

(4)歯磨きがしにくい

ブラケットやワイヤーの間に食べかすや歯垢がたまりやすく、口腔衛生の管理がより難しくなることがあります。適切な歯磨きやフロスの使用が重要ですが、ブラケットやワイヤーの隙間をきれいに保つのは容易ではありません。

(5)治療期間と頻度

ワイヤー矯正は定期的な調整が必要であり、治療の期間が比較的長くなる場合があります。また、調整時にワイヤーを締めるため、一時的な不快感や痛みが増すことがあります。

 

マウスピース矯正はワイヤー矯正より矯正装置が目立たず、口内炎や虫歯になりにくい

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて多くの利点があります。

(1)装置が目立たない

マウスピース矯正は透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)を使用します。これにより、外から見た際にほとんど目立ちません。特に見た目を気にする方や公の場での使用に不安がある方に適しています。

(2)口内炎や傷のリスクが低い

マウスピース矯正は滑らかなプラスチック製で、口腔内の摩擦が少ないため、口内炎や粘膜の損傷のリスクが低くなります。一方でワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーが口腔内にあることで、口内炎や傷が発生する可能性があります。

(3)歯磨きがしやすい

マウスピース矯正は取り外し可能なため、食事や歯磨きの際に外すことができます。これにより、通常の歯磨きやフロスの使用がより効果的に行え、虫歯や歯周病のリスクを減少させることができます。

(4)快適で日常生活に影響が少ない

マウスピース矯正は装着時の快適性が高く、特に初期の装着時に不快感を覚えにくいです。また、外すことができるため、食事の際にも便利です。

マウスピース矯正は目立たず、口の中を清潔にかつ快適に保つことができることから、ワイヤー矯正よりも好まれます。

ただし、治療内容によって最適な選択は異なるため、歯科医師としっかりと相談することが重要です。

 

 

マウスピース矯正、インビザライン、ワイヤー矯正、どうやって選べばいい?

マウスピース矯正の費用と特徴について

マウスピース矯正は、他の矯正方法と比較して異なる特徴と費用があります。その主な特徴と費用について説明します。

(1)特徴

マウスピースは透明なプラスチック製であり、装着時にほとんど目立ちません。見た目が気になる方に適しています。

食事や歯磨きの際にマウスピースを外すことができるため、日常生活における利便性が高いです。また、口内の清掃がしやすく、口腔衛生の維持が容易です。

プラスチック製で滑らかな表面を持ち、口内の摩擦や痛みが少ないとされています。初期の装着時に違和感を覚えることも少ないため、快適に治療を受けることができます。

進行具合に応じて、週に1回程度マウスピースを交換することが一般的です。治療全体の期間は症例によって異なりますが、約6カ月から18カ月かかる傾向があります。

(2)マウスピース矯正の費用

マウスピース矯正の費用は、いくつかの要因によって異なります。一般的に、費用の目安として以下のポイントが関係します。

・矯正が必要な歯の本数や移動させる程度によって費用が変動します。

・治療全体の期間が長ければ費用も高くなる傾向があります。

・歯科医院の地域や歯科医院の設備・技術レベルによっても費用が異なることがあります。

具体的な費用は歯科医院によって異なるため、初回の診察や相談時に詳細な見積もりを書面でもらいましょう。

また、保険の適用や支払い方法(分割払い、デンタルローンなど)についても確認しておくとよいでしょう。

 

マウスピース矯正を選ぶポイントとは

では、マウスピース矯正を選ぶポイントはどこでしょうか?

(1)見た目の自然さ

マウスピース矯正は透明なプラスチック製で、相手からは目立ちにくいため、仕事などで見た目を気にする方に適しています。特に接客や講演などの場で矯正装置を目立たせたくない場合に適しています。

(2)取り外ししやすいこと

食事や歯磨きの際にマウスピースを外すことができるため、歯磨きのしやすさがあります。

(3)快適で痛みがない

プラスチック製のマウスピースは滑らかな表面を持ち、口腔内の摩擦や痛みが少ないとされています。初期の装着時に違和感を覚えることも少なく、快適に治療を受けることができます。

(4)治療計画が分かりやすく、予測しやすいこと

マウスピースは個別に設計されるため、治療計画が事前に予測しやすく、歯の移動や治療のゴールを予測することができます。治療の進行具合が可視化され、自身の歯の変化をリアルタイムで確認できるシステムもあります。

(5)軽度から中程度のケースに適していること

マウスピース矯正は軽度から中程度の歯並び・咬合の問題に適しています。重度の矯正が必要な場合は、ワイヤー矯正など他の矯正方法が必要になることがあります。

これらのポイントを考慮することで、自身の状況や希望に合った最適な矯正方法を選ぶことができます。そして最終的な選択には歯科医師との相談が不可欠です。

 

ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正に適した症例

ワイヤー矯正と比較して、マウスピース矯正を選ぶ際のポイントを以下にまとめます。

(1)見た目

ワイヤー矯正は見た目が目立ちますが、マウスピースは目立ちにくいです。見た目を気にする方に適しています。

(2)取り外しのしやすさ

マウスピースを外すことができるため、食事や歯磨きの際にとても便利です。特に、特別なイベントや写真撮影の際にはすぐに取り外すことができるので、柔軟に対応できます。

ワイヤー矯正では装置が固定されており、歯磨きもしにくいというデメリットがあります。

(3)快適さ

マウスピースはプラスチック製で滑らかな表面ですので、装着時の違和感も少なく、快適に治療を受けることができます。また、ワイヤー矯正のような口内炎、粘膜を傷つけるリスクもかなり低いです。

(4)治療の難しさ

マウスピース矯正は軽度から中等度の歯並びの不正に適しています。

(5)治療費

マウスピース矯正の費用は、治療の複雑さや使用するマウスピースの数によって異なります。部分矯正なら30万円台から、全体矯正なら70万円台からが相場です。

なお、インビザラインでは部分矯正で40万円前後、全体矯正では80-110万円あたりが相場となっています。これに調整料が別途1回あたり1万円程度かかる場合が多いようです。

また、ワイヤー矯正の費用は約70〜140万円が相場ですので、マウスピース矯正のほうが安価になる可能性が高いでしょう。

支払い方法(分割払い、デンタルローンなど)などもうまく使って、予算に合った治療を選びましょう。

 

 

 

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